【TWDW2014】“新しい働き方”について考える…だけではエネルギー不足。

※イベントって参加して満足しても1日後にはだいたい忘れるんですよね。
なので、TWDW2014公式プログラム【5日目】の模様を、自身の備忘録としてまとめています。

11月23日、勤労感謝の日。

「仕事を休むのではなく、仕事について一緒に考えよう!」
をテーマに開催されたTWDW2014。

会場の渋谷ヒカリエ8Fイベントスペースには
約100人の参加者が集まりました。

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個人的には、現在の働き方やこれから考えている挑戦をする上で、
ワークスタイルのヒントを得ようと思い会場に足を運びました。

ちなみに、もとから参加する予定でしたが、
Twitterで上記のようにつぶやいたら無料チケットが当たりました。(余談)

 

会は3部構成にて行われました。

第1部のテーマ:「僕たちの新しい武器を語ろう」

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Origami 代表取締役CEOの康井 義貴さんと、ユーザベース執行役員/NewsPicks編集長 佐々木 紀彦さんのディスカッション形式で、<ヒト・モノ・カネ>の価値観が変化してきた今、次世代のリーダーが戦って生き残っていく上で欠かせない新しいテクノロジーやサービスについて話あわれました。

個人的なメモ:覚えている範囲なので多少ニュアンスが違うかもしれません。

■テクノロジーのおかげで、持ち物を持たないシンプルなワークスタイルになってきた。例えば、かばんを持ち歩かなくなった。全部スマホとタブレットに集約。打ち合わせでは「いつも手ぶらですねとツッコまれることが多くなった」(康井さん)。

■やりたいことと、日々の日銭を稼ぐこととのジレンマがある人が多い。20代はお金を貯めるより自分にどう投資するかが大事。できれば人と違うこと、ネクストステップにつながることにお金をかけてほしい(佐々木さん)。

■成功しようがしまいが自分の人生。自分が幸せな状態ってどんな時かを意識していると、人生の選択を誤らない(康井さん)。

■ビジネスは年齢ではない。自分はこんなことができるんだよと発信するエネルギーがあれば何歳でも挑戦できる(康井さん)。

■起業家が必要なスキルは3つ。人を引っ張ってこれる力、お金を引っ張ってこれる力、新しい道を拓く(アライアンスなど)力。ただ、それ以上に、こんな世界を作りたいというビジョンを描く力が大事。(康井さん)

■起業は、サーフィンに似ている。市場環境(大きい波)をよむ力と、その波に誰が乗るかが大事。いい波が来た時に100万円のサーフボードを持っていても、波乗りできない人が乗ったら溺れるだけ。1万円のサーフボードでもサーフィンがうまい人がやれば乗れる。波をよむ力と、乗る力が起業する上で大事(康井さん)。

■ユーザベース(newspicks)の採用基準は、組織の価値観と合うか、エッジがたっているか、実績がありそれを実行できるかなど(佐々木さん)。

■時代が動いているときは起業や転職した方がいい。旧態依然とした業界はそのままいた方が結果的に上に上がれるが、メディア業界のようにドラスティックな変化がある分野は、その選択も必要(佐々木さん)。

自分の武器を作ろうをテーマに、グローバルや起業といった項目が話題の中心に。康井さんの「起業ってリスクなんですかね?」という言葉がすんなり入ってきました。私自身、2回会社を立ち上げていますが、実現したい世界(ビジョン)に近づく手段としてはかなり確率の高い働き方に思えています。もちろん、スキルやお金などの不安が頭をよぎって挑戦できない方も多いと思いますが、新しいテクノロジーや価値観を持つことで、その壁が低くなってきているのもまた事実だと思います。

 

第2部のテーマ:「多拠点のライフデザイン」

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『僕らの時代のライフデザイン』で新しい時代の働き方・暮らし方を提唱した、ライフハッカー[日本版]編集長の米田智彦さんや、東京&京都&熊野&モンゴルなどで多拠点で仕事をつくり、暮らすナリワイの伊藤洋志さん、東京と房総を行き来しながら、NPOの代表と三児の母、ライター業もこなす馬場未織さんのディスカッション!都会と田舎を往復しながら暮らしていく、“多拠点生活”の魅力に迫りました。

個人的なメモ:覚えている範囲なので多少ニュアンスが違うかもしれません。

■ナリワイができると、収入が増えて支出が減る。体が丈夫になる。(伊藤さん)
※ナリワイとは、個人で元手が少なく多少の訓練ではじめられて、やればやるほど健康になり技が身につき、仲間が増える仕事のことです。仕事なんですが、生活でもある。
例えば、モンゴル武者修行というイベントを行っている。自身がモンゴルが好きで、興味のある人をモンゴルに連れて行っている。現地で馬に乗ったり、モンゴル相撲したりして年々体が強くなっていっている。それをメインの仕事にしたら食っていけないけど、年に30人ほどならナリワイになる。

■旗をたてて、あとは偶然性に任せる(米田さん)
目標をつくっても過程はどうなるかわからないことがほとんど。そういったプロセスも楽しむ。

■日常をずらすと脳がクリエイティブになる(伊藤さん)

■↑上記に続き:同じ場所でずっと働いていたり、同じ道を通勤していると思考回路が偏る。他の人の言葉で「移動距離とアイデアは比例する」という言葉があるが、それと同じ感覚(米田さん)

■豊かさとは、一代限りでは作り出し得ないものに支えられている感覚を得ること。(馬場さん)
馬場さん一家のライフスタイルは、平日は都内で仕事をし、週末は家族揃って毎週南房総へ。8700坪の古家付きの土地里山で暮らしている。この代から、未来の担い手を増やしたい。

■人間の脳がつくるモノの世界から飛び出したい。(馬場さん)

■都市にはエネルギーがある、田舎にはコンテンツがある、相互作用で面白いことができる。(馬場さん)

■都会と田舎の暮らし、実際は苦労の塊だけど 子どもから得るものはとても多い(馬場さん)

■仕事をやりながら人生を諦めない。今回の登壇者が特別な人と思ったら損。自分が楽しいと思うことをやって、どう人を巻き込めるかが大事。(米田さん)

■会社を辞めていきなり起業など極端な選択しかなかったのが、最近はゆる〜く副業したり、いくつかの段階を経て独立する選択肢が出てきた。好きではないと続かない(米田さん)

■2007年にこの生活をし始めた頃から比べて色々環境がよくなってきた。他拠点のワークスタイルは時代の変化にあっている。(馬場さん)

ワークスタイルというより、生き方が、そのまま仕事になっているような方々のディスカッションでした。インターネットを使えば地方でも働けるという認識を持った人が増えてきたり、逆に都会のモノに溢れた社会から距離を置くために地方で暮らす方も今後増えていくのではないでしょうか。

そして、私自身は東京に拠点を置きながら、地方を旅するライフスタイルを今後も取り入れていく予定です。その上で、「日常をずらすと脳がクリエイティブになる」という伊藤さんの言葉に共感を覚えました。実際、都内にいるときでは考えられなかったアイデアが浮かんだりします。もちろん、東京にいるからこそできる仕事や、会える人がいるので、今後も自分はバランス派です。こういったイベントも東京が多いですしね。

 

第3部のテーマ:「世界をつなげるスーパーワークショップ ーキッカケの三段活用術ー」

「世界とつながるためのきっかけを、100人分作ることが今回の目的。100人分見つかるまで帰れません!」
という、ロフトワーク 林千晶さんの一言によりはじまった第3部。

過去TWDWで最も反響が大きかった出演ゲストの一人であり、世界中を飛び回って活躍する林千晶さんが行うスーパースパルタ・ワークショップ!

ルールはこちら

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キーワードは「きっかけ」でした。

自身が行きたいところをその日会った方のグループで発表し、
例えば、カナダに行きたいと考えていた方が、カナダならこんな人を紹介できるよ!
といった、その目的を実現するための「きっかけ」を他の参加者が提供するワークショップでした。

一方で、ぼんやりこんなところ行きたいと考えている参加者には、
「要望があいまいだときっかけが生まれにくい」と林さんがピシャリ。
スパルタワークショップの名の通り、ところどころで切れ味するどいアドバイスも飛び出しました。

個人的メモ:覚えている範囲なので多少ニュアンスが違うかもしれません。

■エネルギー量
何を食べよう、誰と会おう、どこに行こう…生きていれば毎日小さな選択があります。
例えば毎日10個の選択のうち1つしかやらない人と、5個はやるという選択をする人がいれば、将来的な結果は自ずと違ってきます。そのため、成功とは瞬間的に何かができるようになるのではなく、日々の選択で“やる”というトレーニングをしてきたことが、きっかけになることが多い(林さん)

■Pay it forward(ペイ・イット・フォーワード)
例えば、憧れの方にはじめて挨拶する際に、アドバイスをちょうだいという姿勢ではなく、私はこんなことができるというメリットを提供する習慣をつける。日本語で言えば恩送り。最初に与えると、返ってくる。(林さん)

すごい人から教わるだけの一方的な講座が多い中、実は自分でも何かを提供できるということに気づくためのワークショップだった気がします。

個人的にもかなり刺激的なワークショップになりました。ちなみに自分は、今後の自転車旅の計画(from青森to島根)の話をしました。結果、日本全国の面白い活動をされている方や会社を紹介していただいたり、実際にFacebookで友達になったり、お仕事になりそうな案件の話になったり、リアルな「きっかけ」が数多く生まれました。

まとめ:

“新しい働き方”というキーワードは、何か希望に満ちた言葉のように聞こえる人もいるかもしれません。でも、根底にあるのは自分がどんな生き方をしたいか。自分がどんな課題を解決したいかなど、自分を知って行動すること。考えるだけではエネルギーが足りません。

今回のゲストの方を見ていても、それがクリアになっているからこそ、新しいテクノロジーや、新しい時代の価値観を持った人たちとコラボして面白いことができているのかなと感じました。常に時代にアンテナを張りながらも、自分自身と対話する大切さを再確認できる場になりました。

備忘録、おわり。

 

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