好きなことを仕事にする。
そんなの無理だよ。
と思っている大人に読んでいただきたい本でした。
もちろん、すでに好きなことを仕事にしている人にとっては、共感できることばかりだと思います。
本の内容は実際に読んでいただきたいのであまり触れませんが、長野県で一番小さい町「小布施」の山寺を舞台に、そこでスラックスラインを始めた子どもたちが世界へ挑戦するストーリーと、その中で得た学びが伝授されています。
キーワードは、笑顔でとことん楽しめれば、才能が開花する、人が成長する、組織が活性化する→「喜楽力」
今回のブログでは、このキーワードを元に、この本の著者である林映寿さんを中心に紹介したいと思います。
お坊さんだけど、遊びのプロ!?
まずは、ぼくのことを少し。
今でこそ、毎月のように旅をしながら仕事をしたり、大好きなお客様や仲間と一緒に仕事をしたりと、自分らしいライフスタイルを追求できていますが、社会人になってすぐは仕事ばかりしていて遊ぶことが苦手でした。
むしろ、好きなことより、お金をいただくために大変なことをするのが仕事だと思っていた時期もありました。
そんな、ぼくに転機を与えてくれた方はいっぱいいるのですが、林映寿さんもその一人。
林さんは、長野県小布施にある「浄光寺」の副住職。つまりお坊さんです。
初めてお会いしたのは2013年1月なので、もぅ4年以上前。小布施に面白い人が多いと聞き友人と一緒に視察ツアーで伺った際、お寺でバギーを乗回す林さんにお会いしました。
その時交わした言葉は2、3言。たぶん、林さんは覚えていないと思います。
でも、そのあとに、ぼくがこれからやりたいことをFacebookでメッセージを送りました。(お坊さんに友達申請してやりとりできるって、面白い時代ですね)
その時は、自転車で北海道の最北端「宗谷岬」まで行くことを伝えたんですが、実際にこの旅をきっかけに大きく人生観が変わりました。
実は中学2年生の頃から自転車旅をしていて、大学の時には東京から九州(鹿児島佐多岬)まで走破するくらい旅が大好きな少年だったのが、社会人になってからは、近所のコンビニに行くくらいしか自転車に乗らなくなって……
だからこそ、4年前の北海道旅で少年時代のワクワク感をまた思い出し、さらには仕事をしながら旅をするライフスタイルを作るきっかけにもなりました。
そして、北海道まで走り終えた1年後の夏、今度は東京から新潟まで自転車で走った際に、小布施の「浄光寺」に寄りました。
その頃、林さんはというと、なんとまた新しい”遊び”にはまっていたんです。
長野の山寺から、スラックスラインで世界チャンピオンが誕生!
浄光寺の敷地の一角にロープが張られ、何人もの子どもたちがそれで遊んでいました。
スラックスライン。今でこそ見たり耳にすることがある方もいるかもしれませんが、2014年当時はたぶん珍しいもの。
実際、ぼくも体験してみましたが、これが難しいけど、面白い。そして、この遊びを通じて、林さんの元に子ども達や地域の協力者がたくさん集まっていたのが印象的でした。
「楽しいだけで世界一!」には、この地から、スラックスラインの世界チャンピオンが生まれるまでの軌跡が描かれているのですが、冒頭でも触れた「喜楽力」が、そのキーワードです。
人は楽しい時ほど本気になります。本気の思いがあれば、周りを巻き込み喜びと楽しさの循環が生まれ、さらに人が集い、波紋が広がっていく…… それが小布施の浄光寺では目に見える形で生まれていたのです。
ぼくも、これからやりたいことはたくさんありますが、周りのみんなが笑顔になることが一番。そのためにも、まずは自分が楽しいと思えることに本気になれるかが大切だなぁと、この本を読んで改めて思いました。
もちろん、それは仕事でも同じ。「大人が本気で遊ぶと仕事になる」とは聞いたことがある言葉かもしれませんが、これからは、自分の”好き”が溢れ出て仕事になり、いろいろな人を巻き込み、すごい力になっていく時代になるのではないでしょうか。
「楽しいだけで世界一!」を読んで、そんなことを感じました。
ということで、興味がある方はぜひー。
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