30歳で会社員を辞めて、フリーランスに。当時の不安と、7年後の現実

朝、部屋の掃除をしていたら

7年前に使っていたボロボロの手帳が出てきた。

パラパラとページをめくっていると

独立してフリーランスになるべきか否かの葛藤が書かれたメモが……。

当時の記録は、今読むと気恥ずかしいことも多いけど

初心を思い出させてくれる。

 

ちょうど7年前といえば、30歳になり会社員を辞めた年。

そのタイミングで書いていたこととは独立することについて……

【フリーランスになるメリット】

  • 新しいサービスを立ち上げることに注力できる
  • 刺激的な挑戦ができそう
  • 自分の名前で勝負できる
  • 新しい人的ネットワークができそう
  • 運動する時間が取れそう

【フリーランスになるデメリット】

  • 収入が不安
  • 生活の自己マネジメントが難しそう
  • 会社を辞めることが大変(信用面や仲間)
  • 結婚が遠ざかる

(※補足 会社を辞めて独立したのは、目標で人と人が繋がるSNSを作りたかったという理由で、会社への不満でも、フリーランスになりたかったわけでもなかった)

 

メリットは何だが意識が高いw

一方デメリットは一般的ではあるが

会社を辞めて一人になることが、寂しいような、不安なような、

そんな何とも言えないモヤモヤが当時はあった。

会社員から独立するまでは怒涛の日々

では、今はどうなのか?

それを語る前に、簡単に僕のキャリアに触れておく。

フリーランスか会社員、どちらが良い悪いと言いたいのではなく、

向き不向きの問題でもあるため

参考になる人もいれば、

全くならない人もいる。

うん、それでいい。

 

……20代は、右も左もわからずがむしゃらに働いていた。

新卒採用のレールを無視して海外に飛んで、カナダで1年働いたり。

帰国後、大学の頃お世話になった先生の会社に潜り込み、初任給6万円。

スキルも経験も何もない中で、社内ベンチャーみたいな感じで一人でWebサービスを作り込んだり。

中途で入った会社は、入社から少し経ってリーマンショック。

仲間がどんどん退職し、毎日のように会社に泊まり込んで仕事したり。

(その時はライター職。人が辞めた分、一人ひとりの業務量がすごいことに)

 

そして30歳になり、フリーランスとして独立。

2社の起業も経験し、今に至る。

 

すごい成功体験はないし、今もないけど、

全ては自分らしい生き方を作ってきた、いい経験だった。

スティーブジョブス風に言うと「Connecting dots (コネクティングドット)」

点と点をつないで、今がある。

7年後の今、考える。フリーランスのメリットやデメリットとは?

 

では、7年前のメモと今を対比してみたい。

【フリーランスのメリット】

・新しいサービスを立ち上げることに注力できる

まず事業を作りたくて独立する人は少ないので

例外かもしれないが、その頃に構想していたサービスは

挑戦したい人がチャレンジでつながるSNS。

結果的に言うと、中途半端に終わってしまったが

話すと長くなるので、ここでは割愛したい。

 

でも、当たり前だがフリーランスは自分の時間の使い方は自分次第。

スキルや経験や時代の運も大事だけど、覚悟があれば時間は作れる。

ちなみに、今はその時のサービスを応用した形で事業を展開しているので、

失敗ではなかったと思っている。

 

・刺激的な挑戦ができそう

独立してからの挑戦はどれも刺激的で面白かった。

この感覚を味わうためにフリーランスや起業をしてもいいじゃないかと

無責任ながらに感じる。

良かったことも悪かったことも全部自分ごとに(自責)できる人なら

独立はきっと楽しい。

 

・自分の名前で勝負できる

これに関しては会社員でもできる人はできると思っている。

ただ、会社の看板がない分

圧倒的に自分の頭で考えて行動し

その尻拭いは自分でする必要がある。

それが楽しめるなら名前で勝負しても面白いし

ソーシャルメディアの時代は特に

自分の影響力が可視化されるので

名前を売りたい人は独立したい方がメリットは大きい。

 

ただ、個人的には

ビジネスは人と比べて勝った負けたという勝負ではないとも思っている。

 

・新しい人的ネットワークができそう

独立して得た財産で一番大きいのは、人だった。

会社員を辞めると、同僚や先輩などがいなくって

寂しくなるなぁと当初は思っていた。

 

実際は、辞めてからの方がその頃のメンバーと深い話ができることも多かったり

勉強会や飲み会などで会う人も、

人生の決裁権を自分で持って活動している人が多く話が早い。

「こんなことやりたいなんだけど、できる人いる」

「あーいるいる。Facebookメッセンジャーでつなぐわ」

みたいなスピード感ある展開が多くて好き。

 

また、自分の弱点でもあり強みでもあるのが

営業経験がまったくない。

なので、独立してからも、いわゆるテレアポや

訪問営業のようなことはしたことがない。

それでも紹介や、インバウンド(SNSやブログ)で仕事が途切れたことはないので

独立してからも、ゆる〜く広い人間関係は作れるし、同時に仕事も作れる。

 

・運動する時間が取れそう

会社員時代は終電帰りも多く

ジムに通う時間も取れなかった。

独立後は、やりたい仕事ばかりでジムに通う時間を取るのも惜しかった。

まー結局ジムには通うのは大変だって話だけど(運動=ジムではない)

その分、自分の趣味である自転車旅を存分にする時間ができた。

 

仕事を理由になかなか旅ができなかった会社員時代と比べ

ITの進化の影響も大きく

旅をしながらでも仕事ができる今は

そんなライフスタイルを実現しながら47都道府県すべてを走った。

これが健康的な生活かと聞かれると疑問も残るが

趣味でトライアスロンなども始めているので

運動量はかなり増えたと思う。
【フリーランスのデメリット】

・収入の不安

独立する際の悩みとして殿堂入りしている、お金のこと。

このために1歩を踏み切れない方は多いだろう。

ただ、実際は何十回何百回もシュミレーションしても

その通りにはなかなかならない。

良くも悪くも。

心配は無駄ではないが、そのために足が止まるのなら、勿体無い。

(クヨクヨしてる時間があれば動くほうがいい)

 

自分はライターとして色々な方を取材してきたが、

リスクをとってガンガン攻めるか

経費をかけないミニマムなスタイルかなど

人それぞれの性格にあったやり方でやっている人は強いと感じた。

 

ここの章は本来一番多く書かないといけないところではあるが

まずは自分を知ることが

収入の不安を解消できる近道かもしれない。

独立の目的が”お金”ではないなら、なおさらだ。

 

・生活の自己マネジメントが難しそう

フリーランスは、勤務中もFacebookもYoutubeも見放題。

朝、何時に起きようが、夜誰と飲みに行こうが勝手。

これが天国かは意見が別れるところだが

シンプルに言うと全て自分次第。

そんなことしている暇がないほど仕事をするのも

マイペースで仕事するのも自由。

そしてそこに責任が伴う。

自分は、独立してから自分との対話が数倍多くなった。

 

「本当にこの仕事やりたいの?」

「こんなことしていていいのか?」

毎日、いろいろな会話をしながら自分をマネジメントしている。

それは会社員の頃よりは難しいことだが、自分ごとなので楽しい。

 

・会社を辞めることが大変(信用面や仲間)

去り際の美学。

というものがある。

独立する前に勤めていた会社は4年くらい働いていて

その間にリーマンショックもあったので

苦難を乗り越えてきた仲間は、もはや戦友。

そいつらと離れてまで、本当にやりたいことか?

と、めっちゃ考える時期は長かった。

 

結果的に、独立後もその会社とも

当時の同僚とも一緒に働く機会は何回もあった。

その点では恵まれているけど、会社を辞めるのはやっぱり難しい。

 

ただ、これは自分からの視点なので

あちらはどう思っているかは知らないけど

一人の人間として一緒に仕事した仲間や会社を大切にするのは

会社員だろうがフリーランスだろうが変わらないことだ。

 

・結婚が遠ざかる

これは人によるとしか言えねぇw

ただ、周りの人たちを見ても、最初は仕事ばかりしていても

パートナーがいることの心強さを感じ結婚する人は多いと思う。

自分も独立してから5年後に結婚はできました。

早いのか遅いのか、判断は任せる。

逆に、パートナーやお子さんがいて独立される方もいるけど

覚悟があってすごいなぁと思う。

そう、独立も結婚も何でも、覚悟ができた人は強い。

 

10年先も、3年先も誰もわからない。挑戦を正解にしていくだけ

 

今回のブログは、7年前と今とを比べて、

どんな変化があったか自分に向けて書いた記事でもある。

なので、7年後も覚えていたらまた書いてみたい。

 

これから人工知能の進化や高齢化社会の影響など

働き方は大きく変わっていくんだろうなぁ。

個人的にはフリーランスも起業も経験もし

今のライフスタイルは気に入っているけど

今後もそれを続けるかもしれないし

隠居生活をするかもしれないし

会社員に戻るかもしれない。

1つだけ言えるのは、正解は誰もわからないということ。

 

だからこそ、挑戦は続けたい。

満足する人生は、その先にしかないと思っているから。

 

と、最後に……このブログを書いたもう1つの理由に

自分が提供しているフリーランス向け「働き方デザイン」コーチング

会社員で今後、独立したいという方が申し込まれることが増えたこともある。

 

自分のブログなので勝手に宣伝するが

生き方の正解は誰もわからないけど

唯一ヒントを知っているのは自分自身だと思う。

その気づきをサポートするコーチングという仕事に

僕も可能性を感じ、資格を取得したり、

あまり大きくはしてないが実際にコーチングをしている。

 

フリーランスの方はもちろん、独立を視野にしている人も

外部で相談できる人がほしいという人がいれば

ぜひお声がけを!

(自分が独立する前にほしかったことだから)

詳細はこちらから→

 

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