日本の47都道府県を自転車で旅した経験から、「どこが良かった?」とよく聞かれます。
1つ言えるのは、人それぞれ性格や価値観が違うように、その場所で感じる良さも人それぞれ幅があり、正解はないということ。
そのため、今回は東京生まれ東京育ちの私の主観で、自然と人のココロが豊かな高知の魅力についてご紹介します。
【自然】
高知を初めて訪れた際、なぜか懐かしい雰囲気を感じました。
日本の原風景が残っているというか、何と言うか。
正直、アクセスがあまりよくありませんが、だからこそ豊かな自然が残っているのかもしれません。
■仁淀川
奇跡の清流と呼ばれている仁淀川。その水の青さから仁淀ブルーと呼ばれ、3年連続水質日本一に選ばれています。
最初に訪れた時には、仁淀川の下流域でリバーSUPを経験したのですが、高知市内からアクセスがとても良く驚きました。(下の写真は下流域)
次に訪れた際は、高知家エクストリームトラベル社の企画で仁淀川の上流「安居渓谷」に行きました。こちらは市街地から2時間程度車を走らせるのですが……
はい、絶景。
水の中はというと……あれっ!? 水の中にいることを忘れてしまうような透き通ったブルーの世界が広がっています。
■ 四万十川
川の知名度では全国レベルの四万十川。『日本最後の清流』とも呼ばれ、全長196kmの四国一の長さを持つ川です。
雨が降ると川に沈んでしまう沈下橋も絵になりますね。
都会の喧騒を忘れてぼーっと川沿いで黄昏れたいです。
■ 土佐湾
土佐湾ではクジラやイルカも見ることができます。
と、いっても私が訪れた際はホエールウォッチングの季節ではなかったため、宇佐の横浪半島の地形を観に行きました。国の天然記念物にも指定された珍しい地形「横浪メランジュ」です。
ちなみにホエールウォッチングは7月中旬~9月中旬がベストシーズンです。
■ 室戸岬
こんな写真しかなくてすみません……
四国の東南部に位置し、太平洋にV字型に突出している室戸岬。2011年に世界ジオパークにも認定されています。海沿いは奇岩の並び、亜熱帯性樹林などの植物と、雄大な太平洋の景観が広がっています。
自転車で走ってても気持ちよかったなぁ
■ 足摺岬
こちらは四国の最南端の岬。
足摺はとにかく高知市街から遠いという印象なんですが、実際に行ってみると南国の雰囲気の素敵な場所。沖縄などと違ってリゾート感はありませんが、温暖な気候で、四国最南端・足摺岬の灯台からは180度大パノラマの景色が楽しめます。
■ 柏島
ここは日本?と勘違いしてしまう程、綺麗なコバルトブルーの海が広がる柏島。ダイバーにとっても憧れの海。サイクリングも最高です!
■ 宿毛
高知で夕日を見るなら、日本の夕日100選に選ばれている宿毛(すくも)にて。ここで有名なのはだるま夕日。海面と大気の温度差が大きい11月から3月の晴れた日に見れることが多い、だるまのような太陽。実際に冬の寒い時に行きましたが……えぇ見えてないです。
でも平日なのにスゴい数のカメラマンがいました。時間に余裕がある方は何日か粘ってみると絶景が拝めるかもしれません。
その他、日本三大鍾乳洞「龍河洞」で弥生人の生活に触れたり、四国カルストで自然の雄大さを感じたり、ブロガーのイケダハヤトさんが移住したことで話題の嶺北地区もゆったりとした時間が流れていて好きです。
【食】
高知といえば、何と言っても食。山、川、海と豊かな自然があるからこそ、そこで獲れる恵はとても美味しいものばかりです。
■ 鰹のタタキ
THE 高知と言えば、コレ!
高知に来るまでに食べていた鰹は何だったんだ?と思えるほど、プリプリで美味しく、自分で藁で焼いて食べるとさらに美味!
■ ダバダ火振り
四万十の栗焼酎「ダバダ火振り」は高知に行ったら必ず飲みたいお酒。
ただ、飲みやすいので調子に乗ると、次の日が大変なことになります。
私は後述する「ひろめ市場」で奨められるままにいっぱい飲んで、次の日が仕事になりませんでした……
ちなみに酒蔵にも見学に行きましたが、栗の臭いが漂うなんとも素敵な場所でした。よく考えると栗から作るお酒って、なんかロマンがありますよね(マロンだけに、とか言って飲んだから潰れたんだ、きっと…)
■ 土佐あかうし
土佐あかうしは和牛年間出荷量の僅か0.2%しかない貴重なお肉で、旨みを蓄えた赤身とサシ(霜降り)のバランスの良さが特徴です。……食とお酒がついつい進んでしまいます。
■ ゆず
高知に行くと毎回お土産で買う、ゆず製品。
特に、程よい酸味と香りがたまらない ゆずぽんは定番!何でも美味しくなってしまう調味料じゃないかと個人的には思っています。
他にも、文旦、小夏、山北みかんなどの柑橘類もおすすめ!
重た過ぎて、変な顔になったw
この量で500円しなかった覚えが。
■ トマト&オムライス
フルーツトマト発祥の地といわれる高知県。そのままでもスゴいジューシーで果物みたいなトマト。
それをだな、ケチャップにして、たっぷりかけたオムライスは、昔ながらの味で、これまた美味! 写真は日高村「のひだかオムライス街道」にて。
■アメゴ
写真のお魚は仁淀川で獲れたアメゴ。くせのない味でパクパク食べれます。
他にも、ウツボにチャンバラ貝、みんな大好き芋けんぴや、高知限定の県民食とまで呼ばれているぼうしパン、綺麗な水と空気でできるお米など、美味しい食べ物がいっぱいあります。
【文化】
飲んだら初対面の人でも仲良くなれる、”暑苦しくも、あったかい” と表現するような文化が高知にはあるそうです。
いや、本当に良い意味でそう感じます。
■ お酒
飲酒にかける費用が全国トップクラスの高知。
参照:http://todo-ran.com/t/kiji/16678
全国ランキング図を見ていただきたいのですが、高知だけ色が危ない感じになっていますね。
お酒と相性がいい料理がいっぱいあるからかもしれませんが、本当に高知の人はお酒好きが多いですね。
観光でも一度は訪れてほしいのが「ひろめ市場」。昼から飲んでいる人もいます。夜は1人でいっても、帰る頃には酒を飲みかわす仲間ができていたりします。なんかすごいです。
小さい店舗がいくつも軒を連ねています。ホッピングして色々なお店を食べ比べしてみるのも楽しいですよ。
■ よさこい祭
よいやさーのさーのさーの!
高知の夏の風物詩といえば、よさこい祭。うちわ片手に観戦するのはもちろん楽しいのですが、参加してみてびっくり、超楽しい!!
高知市内各所に設けられた屋外ステージや商店街などを、爆音を鳴らし、ド派手なペイントを施したトラックがゆっくり先導し、後ろを踊り子たちが息を合わせて踊る!
その高揚感と言ったらもう……最高でした。
■ 土佐のお座敷遊び
お座敷遊びと言えば高知が誇る高級料亭「濱長」。
代表的な遊び「可盃(べくはい)」を体験してきました。
お酒の杯に対応した絵(天狗・ひょっとこ・おかめ)が描かれた独楽を回し、止まった独楽に描かれた絵の酒杯で、お酒を飲み干すこと。
天狗の盃は、8勺も入ります。
では、ありがたくいただきます……
そして、飲み干したら、独楽を回す。また飲み干して、また独楽を回す……気がつくと最高な気分になっている。危ない!けど、楽しいw
「べろべろの神様」のおぼし召しには従わなくてはなりません!
■ 坂本龍馬
ここで語るまでもなく、坂本龍馬が生まれた地として有名な高知県。
『お〜い!竜馬』を学生時代に愛読していた身としては、坂本龍馬をはじめ武市半平太や岩崎弥太郎など、歴史上の人物のゆかりの地を訪れると、それだけで気分が上がってしまいます。
坂本龍馬像がある、桂浜は高知に来たら必ず行きたい場所です。まさに風光明媚な光景が広がっているぜよ。
【その他】
最後に紹介するのは、交通手段と泊まる場所。高知は日本にありながら、足を運ぶには少し遠く感じる地域でもあります。日帰りで帰ることが少ないからこそ、宿はしっかり選びましょう。
※私の主観なので行ったことがある宿だけ紹介します。もっと素敵なホテルはたくさんあります。
■ 三翠園
高知市街で唯一、天然温泉がある宿「三翠園」。土佐藩主山内家下屋敷跡なので歴史情緒溢れた佇まいと、市内の主要スポットへのアクセスが良いことも魅力です。
こちらの記事書きました。
http://guide.travel.co.jp/article/14668/
■雲の上のホテル
四国カルストの麓、梼原町にある雲の上のホテルは、新国立競技場の設計を手掛けることが決まった話題の建築家 隈研吾氏によるデザイン。1日一室しかないロイヤルスイートに泊まってみましたが、木の香り漂う素敵なお部屋でした。
こちらの記事書きました。
http://guide.travel.co.jp/article/15985/
■ヴィラサントリーニ
ギリシャのサントリーニ島へ旅した気分が味わえるリゾートホテル「ヴィラサントリーニ」。雄大な土佐湾を望める高台にひっそりと佇む素敵なホテルです。
■カツオゲストハウス
高知と言えば鰹。そんな高知ならではのゲストハウスが、ここ。
高知駅からアクセスも良く、旅人同士の交流もしやすいのがゲストハウスの特徴。
カツオのかぶり物をかぶって記念撮影をぜひ!
【交通】
各方面のアクセスは高知県庁のサイトをぜひチェックしてみてください。
https://www.attaka.or.jp/kanko/kotsu.php
私は高知龍馬空港まで飛行機でフライトして、空港でレンタカーを借りて観光することが多いです。また、初めて高知を訪れた際は、東京〜徳島までフェリーで伺い、そこから自転車を漕いで高知まで行きました。この方法は費用は節約できますが時間がかかりますw
【高知家】
※高知家HPより
高知初心者の方は、高知家の企画ツアーなどに参加することをおすすめします。
※高知家は、高知県と高知県地産外商公社が行う高知県振興キャンペーンの名称です。
旅行ツアーは、ぶっ飛んだ高知の魅力を紹介してくれる高知家 エクストリームトラベル社のツアーがおすすめ。個人旅行だけでは味わえない高知の面白さを知ることができます。
http://www.attaka.or.jp/kochi-extreme/
【まとめ】
これだけ1つの県について語れるのは、その土地がステキだから。
地元の人しかわからない魅力はもっとあると思いますが、違うところから来た、よそ者だからこそ感じる魅力だってあります。
とはいえ、高知にゆかりのある方、足りないところがあれば教えてください!
行ったことない方、ぜひ訪れてみてください。
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