旅した場所が、次に訪れる時には”ホーム”になる。
そんなライフスタイルってよくないですか?
今回の記事でご紹介する沖縄県の「伊是名島」も、ぼくにとってはそんな場所。
15年前、2ヶ月ほど滞在し、昨年(2016年)「伊是名88トライアスロン」でまた久しぶりに上陸! 2017年もトライアスロンで再びこの地を訪れることが決定したので、もうホームグラウンドだと思っています(勝手にw)
ということで、備忘録も含め、伊是名島トライアスロンの魅力をまとめてみたいと思います。
ちなみに、沖縄でよく聞く「なんくるないさぁー」は、「なんとかなる」と楽観的な意味で捉えられがちですが、「(正しいことをしていれば)なんとかなる」というまじめで誠実な意味合いが強いそうです。
なので今回の不完全ガイドを読んで、これを参考にあとは自分でいろいろ調べてみてね^^
ところで、伊是名島ってどこにあるの?
沖縄県の北部。地図でいうと、ここら辺。
アクセスは?
那覇空港からだと運天港まで、レンタカーや高速バスが便利です。トライアスロンの際は臨時バスがでますが予約制です(詳細は後述)。
車でご利用の場合 ・ 那覇空港から今帰仁村運天港までタクシー・車で2時間弱。(料金:約13,000円) ・ 沖縄自動車道/那覇→名護(許田I.C)、運天港まで約1時間30分。 ・ 名護市内から運天港までタクシーで15分〜20分。(料金:約2,300円)バスご利用の場合 ・ 那覇空港→名護バスターミナル[路線No.120](所要時間:2時間20分〜2時間50分) ・ 那覇空港→那覇バスターミナル[路線No.25、99](所要時間:10分〜15分) ・ 那覇空港→旭橋(那覇バスターミナル)[ユイレール](所要時間:10分) ・ 那覇バスターミナル→名護バスターミナル[路線NO.20](所要時間:2時間〜2時間30分)高速バスご利用の場合・那覇空港→名護バスターミナル[路線No.111]( 所要時間:1時間45分) 詳細はHPより |
運天港から伊是名島までは、午前10時30分と午後3時30分の2便運行されています。
伊是名島ってどんな島?
ぼくは仕事柄、沖縄は離島を含めよく仕事や観光で行くのですが、ここはまさに沖縄の穴場スポットと言える場所。
南国のリゾート感はありませんが、ゆったりとした時間が流れる南の島で、南東から北西に向け標高80~120mの山が5つある風光明媚な景色が広がっています。
つまり、美しい島!
「日本の渚100選」に選定された「二見ヶ浦海岸(ふたみがうらかいがん)」や、「伊是名ビーチ」「伊是名城跡」などの絶景スポットが各地に点在しています。
そんなエリアをトライアスロンのコースにして走れるなんて、ぜ・い・た・く!!
他の特徴といえば、猛毒のヘビであるハブがいません。家族連れの観光客の方は自然散策を気軽にできていいですよね。
では、ここからはお待ちかねトライアスロンコーナーです!!
エントリーから大会当日までの流れをご紹介します。
・申し込み
エントリーは手紙による郵送か、インターネットで。大会は10月ですが、毎年6月1日にエントリー開始し、その日のうちに(午前中に!)定員オーバーになります。
2017年も、9時からエントリー開始で10時すぐには終了の合図が……早っ。
※しかもアクセスでパンクしてなかなか申し込みページに繋がらないので注意が必要(ということで30回大会はすでに締切)
僻地にある大会なのに、どれだけ人気なんだ!!
・距離は?
・水泳 2km
・自転車 66km(村一周道路約5周)
・マラソン 20km
合計 88km
この距離、トライアスロンをされる方ならわかると思いますが、多くの大会で採用されているオリンピックディスタンス(水泳1.5km、自転車40km、マラソン10km)より距離は長いのですが、ロングやミドルと呼ばれるレベルの大会よりは短い、変則距離です。
合計88kmの由来は、1988年に第1回大会が開催されたからなんだって。トリビア!
他にも、長寿イベントになるよう“米寿”の祝いに肖ったこと、“八八”の漢字から、協議としての裾野が拡がり、スポーツを通して広く地域振興に繋がるよう願った事からきているそうです。今回はめでたく30回記念!長寿イベント^^
・宿泊は?
島にはホテルや民宿がほとんどありません。しかも、すでにあるホテルもトライアスロンの時期は一般の方を断っている傾向にあり(常連のみ?)ほとんどの人が民泊!
そう、一般家庭に寝泊まりします! ワイルドだろう
でも、これが楽しく、ホストファザーもマザーも島の面白さを存分に教えてくれます。
あと、子供がめっちゃ多い島で、統計によると、1世帯あたりの子供の数は日本一。少子化が進む現代にあって7人兄弟という家もあり、3人兄弟、4人兄弟は普通みたいです。
子供とたちとの交流は癒されます。
大会の流れ(昨年の私の行動パターンを参考に!)
・前々日(金曜日編)
そういえば、自転車は? という質問、待ってました!
ぼくは「クロネコバイク便」で輸送しました。
役場に郵送すれば保管しておいてもらえます。
伊是名トライアスロンの特徴はいろいろありますが、その1つとして、日曜日に大会があり、走り終わったら最終のフェリーがほぼ出航していること(1日2便)。
つまり、閉じ込められるw
なので、オススメの日程は、金曜日に本島入り、土曜日に伊是名島に上陸して、日曜日は大会を楽しんで、月曜日に本島に戻り観光、もしくはそのまま帰宅という流れかなと。
ぼくの場合は、木曜日にLCCバニラエア成田ー那覇で飛んで(1万円かからず)、金曜日までは現地で仕事をしていました。
会社勤めで前入りが厳しい方も、金曜日の夜遅い便で、那覇入りはオススメします! 仲間とは、金曜日に国際通り周辺の飲み屋に集合しました。
こういう時間が楽しい。少し不安と、大きな楽しみを感じながら飲む、オリオンビールが最高なんです!!
・前日(土曜日編)
朝、早起きして、那覇空港へ。
※注1 飲みすぎないようにしましょう
事前予約すれば運天港までのトライアスロン便がでますが、すぐに埋まってしまうため、一般のバスに乗りました。
朝早い便は空いていて快適。2時間ほどで運天港に到着します。
そこからフェリー!
※注2 くれぐれも前日に、飲みすぎないようにw
濃い藍色の外洋から島に近くに連れて、天然の防波堤であるサンゴ礁があり、ビーチに近づくにつれて南国の雰囲気満点のエメラルドグリーンの海の景色が広がります。
伊是名のフェリー乗り場では、さっそく歓迎セレモニーが!
島に到着後は、民泊で泊まる家にご挨拶を済ませ、かるーく泳ぎ、かるーく島を一周してみましょう。
海の透明度は抜群で魚がとっても見えますし、島は南国気分で快適ライド。来てよかった〜〜と思える瞬間です。
そして、夜は歓迎の食事会。@各民泊先にて
※注3 前日なので飲みすぎないように!!!
21時就寝です。
・当日(日曜日編)
いよいよ!
当日の選手最終受付 6:00~7:30なので、まだ暗いうちから、会場まで自転車で向かいます。ライトは必須。
競技開始は8:00なので、それまでウォーミングアップをしたり、記念撮影したり、瞑想したり、各自バラバラです。
村長の挨拶のあと、全員一斉に海に飛び込みます。エイジ別とか男女とか関係ありません!
2016年大会は、潮の流れがすごいあり、行きはみんなinに流され、ロープ際が大渋滞でした。
それでも、地平線を登ってくる太陽を、海を泳ぎながら眺めるのはすごい非日常感がありました。
競技中で写真には収められなかったのですが、感動するレベルの景色を味わえます。
そして次は自転車。島をぐるぐる5周します。速い人には2回くらい抜かれることも覚悟が必要ですが、高そうな自転車がいっぱいで楽しい!
コースのアップダウンは少しありますが、ほとんどが信号のない平坦なコース。スピードがすごいでます。
ランは、上の地図の黄色のコース。
【RUNのポイント】
・島民の方が太鼓などの楽器をながらしながら沿道で応援してくれているのが嬉しく、ついつい張り切ってしまう
・折り返し地点があるので、仲間がいる人はハイタッチしながらすれ違うのが楽しい瞬間
・エイドには、水を含んだスポンジ、飲料水が十分すぎるほどあります。あとはエイドごとに置いてあるものは違った気がします。
・気をつけてほしいのは太陽! 遮る木々やビルがないので、直射日光を長時間浴び続けます。帽子は必須アイテム。
個人的には途中の小学校に貼ってあったポスターのキャッチコピー「自分だけは自分を裏切らない」を見ながら、気持ちを奮い立たせていましたが、途中で足がお亡くなりになり歩いたり走ったり……
ただでさえランは苦手(練習してない)のに、こんなきつい経験したくない! と思いましたが、ゴールが近くにつれて元気になるのが、トライアスロンの変なところ。余力あんじゃん!今年もエントリーしちゃったじゃん!
最終目的地の、臨海ふれあい公園グラウンドに入るとたくさんの人が声援を送ってくれて、アナウンスも流れます。
「東京から来た松田さん、トライアスロンは2回目のチャレンジです〜」みたいな。
最後は渾身の力を振り絞ってゴール!
タイムより、この環境を走れたことが嬉しかったです。今年は30分は縮められるようにちゃんと練習しようと、この記事を書いていて思いました。
・当日(ふれあいパーティー編)
ゴールしたら身体がボロボロと思いきや全然動ける!(個人差あり)
なので、まずは自転車を梱包し、自宅へクロネコバイク便で送ります。
その後は、18時頃から体育館に集まって、表彰式と宴会!!
島民の方はこれを楽しみに1年生きているんじゃないかというくらい盛り上げります。
泡盛も飲み放題!
※注4 達成感があるのでついつい……飲みすぎないようにしましょう!
もう、みんな踊って、飛び跳ねて、歌って、飲んで……カオス!
88km走ったあとなのに、どこにこの元気が残っていたんだw
各自のペースで楽しんで、その日は解散。
ぼくは15年前に伊是名島に旅していた時にお世話になった兄弟の運営する飲み屋@フェリー乗り場の中にあります、で晩酌。楽しい夜だった!
・最終日(帰宅編)
沖縄本島に帰る便は2便。9時と13時30分。
その前に、伊是名島の名産といえば、サトウキビのほか、メロンやスイカ、マンゴーなどですが、モズクが中でも一押し。独特の歯ごたえのどごしがあって美味しいですよ!
ぼくは朝便で帰って、仲間とみんなで美ら海水族館で遊んで、国際通りでご飯して、一人でホテルに泊まって最後まで沖縄を満喫してきました。スケジュールと体力に余裕がある方は、月曜日も沖縄観光をするのがオススメかもしれません。
まとめ
これだけでは、正直情報不足すぎて参考にならない人もいるかもしれません。
でも、安心してください!
行ったら、楽しいから。
完全じゃない方が、面白いから。
1回行けば次も行きたくなり、自然と、あなたの”ホーム”になってるかもしれないから。
実際、第29回大会は627名参加し、リピート参加者は384名。つまり、半分以上!
その数字が何を表しているかは、わかりますよね?
Just Enjoy!
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