突然の質問で恐縮ですが、
あなたは、理想のワークスタイルがありますか?
…
ブログのタイトルから、この質問までの一連の流れで、
「?」マークが付いた方もいるかもしれません。
でも、お時間のある方は、ぜひ最後までお付き合いいただき
自身の生き方・働き方を考えるきっかけにしていただけると幸いです。
こんばんは。スゴログの松田然(もゆる)です。
本来、このブログではクリエイティブ分野の担当であり、
ワークスタイルの専門家ではまったくありません。
しかし、ソーシャルメディア時代のクリエイティブを語る上で
Facebookページの作り方や、表現力アップなどのデザインテクニックの話より
ワークスタイルや生き方をデザインする大切さを伝える方が大事かなと考え、
今回はこのテーマでブログを書くことにしました。
では、早速ですが、みなさん以下の話をご存知ですか?
ネットでは有名なコピペなので知っている方もいるかと思いますが
まずは読んでみてください。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。
すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。
旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、
漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。
戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、
もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、
儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに
引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と
旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんと昼寝して過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
私がこの話を最初に読んだのは数年前になります。
その時、感じたのは…
MBAホルダーは、この話の“オチ”のように扱われていますが
多くの雇用を生み出したり、消費者が求めているものを提供したり、困っている人を助けたり
いわゆる“社会貢献”から多くの対価を得ることができているのではないかという点。
そして、漁師は、必要最低限の稼ぎができる生活をし、
その分、家族との時間や自分の時間を大切にしたりと、
本能的なところで自由な生活を追求できている点。
だからこそ「MBAホルダー」も「漁師」も、“ワークスタイル”という観点から
どちらからも学べることがあるということ。
また同時に、こういう生き方を両立することはできないのかな!?
ということを当時は感じていました。
そして現在、ソーシャルメディアやクラウド環境が整備されてきたことや
iPhone・andoroid携帯に代表されるスマートデバイスのさらなる発展などにより、
「漁師」と「MBAホルダー」のワークスタイルの距離を縮めることができるのではないかと
個人的には考えています。
具体的には以下の2点です。
■多くの人に影響力を与える働き方や、社会貢献に繋がるワークスタイル
■好きな場所、好きな時間で仕事をするワークスタイル
それを象徴するように、
現在、新しいワークスタイルのキーワードがWeb業界を中心に多く聞かれます。
もう知っているキーワードも多いと思いますが、
改めて理解するためにも簡単に説明を補足します。
■ノマドワーク
『オフィスのない会社』『働く場所を自由に選択する会社員』という意味で多く使われます。
クラウドサービスやスマートフォンなど活用することによって、オフィスに縛られない働き方が可能になり、最近では街中のカフェで仕事をしている人などがノマドワーカーと呼ばれています。
※「ノマド」とは「遊牧民」という意味です。
■コワーキングスペース
各個人が独立して働きながら、相互にアイデアや情報を交換し、オフィス環境を共有することで生まれる相乗効果を目指すコミュニティ・スペースのこと。特にフリーランスのWebデザイナー、プログラマー、或いは業種を問わず独立したコンサルタント等の知的プロフェッショナル、社会起業家のような新しい働き方を志向する人の間で顕著に見られる傾向にあります。
■プロジェクトベース
企業や雇用形態に関わらず、自身のスキルや経験が活かせる仕事をプロジェクト単位で行う働き方
■プロボノ
各分野の専門家(主に知的労働者)が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献をするボランティア活動全般。
■ライフスタイルワーカー
「どこで暮らすか」「どんな生活をするか」というライフスタイルを重視し、それに適合する働き方をする人たちのこと。
一部ワークスタイルではないキーワードもありますが
これらの動きは今後さらに加速していくと思います。
さらに言うと、今までは自由な働き方=自分勝手(ベクトルが自分にしか向いていない)
という風潮が一部ではあったかと思いますが、
自身の価値観と目的をしっかり持てば、
より世の中に価値を提供していく生き方が、
ソーシャルメディア等の“ツール”を活用して
できるのではないかと感じています。
※具体的な事例や、私自身の体験からの考察などは今後のブログで触れていきます!
また、これらのブログを合わせて読むとより理解が深まるのではないかと思います。
この分野の先輩方ばかりなので、勝手に引用して恐縮です。
■リンクトインが提示する新しい働き方の姿【谷口正樹】
(株式会社トライバルメディアハウス 谷口さん)
課題解決策発見ツールである”リンクトイン”をどう活かすか等
■「パーソナル」「ボーダレス」「マルチタスク」化するワークスタイルと、その先に求められるサービス
(ソフトバンク・ヒューマンキャピタル株式会社 武田さん)
ワークスタイルの変化を象徴する3つのキーワードとソーシャルリクルーティングについて、また、これからのワークスタイルに求められるサービス等
■続:ソーシャルメディアが変える日本のワークスタイルについて
(株式会社インテリジェンス三石さん)
課題解決力に優れた外脳を持った「ソーシャルリッチ」な社員が変える、企業と社員の関係性について等
では、最後にもう一度お聞きします。
「あなたは、理想のワークスタイルがありますか?」
もし、まだ明確でなければ、自分の価値観や目的を再度意識し
それにあった“ツール”を活用したり
ソーシャルメディア時代の“ロールモデル”になる方を参考にしながら
理想のワークスタイルを考えてみるのもいいかもしれませんね。
自分の生き方をデザインすることほど、クリエイティブな仕事はないと思いますよ。
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