【旅×仕事+自転車】ほぼ毎日50キロ以上走りながら、売上87万円

【旅×仕事+自転車】

と、名付け…東京から日本最北端「宗谷岬」まで自転車で走った旅を終えました。

その間、「Facebook」には毎日楽しげな写真しかアップしていなかったので
「仕事」は実際していたの?と、疑問に思った方もいるかと思います。

* このプロジェクトの趣旨は以前ブログでまとめているので確認してください
【旅×仕事+自転車】 実験をはじめた7つの理由

 

まず、結論から述べると…
(普段の月に比べると)仕事時間は短く、売上も下がりました。

 

プロブロガーのイケダハヤトさんや、
一緒にプロジェクトを動かしている田舎×フリーランスの山口くんのマネをして売上を報告すると…

売上約87万円/27日

利益を記載すると私の月給レベルなどがばれてしまうので控えますが、
粗利で50万円は超えたかと思います。
*経理業務や営業フォロー、クライアント様の理解など
私の場合は決して1人ではできませんでした。
(販管費はほとんどないのですが、一般管理費は含めていません)

また、旅に使った費用は20万円ほどでした。
* 主に食費・宿泊費・観光費。東京での私の部屋の家賃や保険などは含まず

…今回はこれが多い少ないという議論はせず、
普通、1ヶ月も旅に出ていると、その間の売上は0。
もしくは、ブログのアフィリエイトなどで副業的に稼ぐか
企業からの手厚い休暇手当で費用を賄うかなどが
常識の範囲なので、どのように売上を作っていったかを少しだけ公開します。

1. 仕事内容

まず私が何の仕事を生業にしているのか伝えないと話が進みませんよね。
* 実は友達の間でも、普段から自転車こいで時々ソーシャルメディアにコンテンツ系の投稿をする人ぐらいの認識しかないかもしれません…(だいたいあってます)

業務の守備範囲はライター、ディレクター、デザイナー少々、プランナー少々です。
主にソーシャルメディア上のライティングを強みに、
他10名前後のライターの業務をマネジメント・ディレクションしています。

ネット上で受注から納品までほとんど人にお会いせずに行なってしまうプロジェクトなども多く、
いつでもどこでも仕事ができる体制を普段から意識して作っています。

もし、ソーシャルメディアをマーケティングや採用などに活用したいという企業様がいらっしゃいましたら気軽にお問い合わせください。

私より優秀なライター陣が腕を奮います。私もできれば……

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2 Webサービス

旅中に活用したWebサービスを紹介します。(2013年現在)
*当たり前に活用しているFacebook、Twitter、Evernote、Dropboxなどはのぞきます。

Chatwork
仕事中1番使用頻度の高いサービス。
メールはほとんど廃止して、クライアントや関係者とのやりとりを「Chatwork」に集約しています。
FBメッセージなどに比べてもタスク申請の抜け漏れが少なく、旅中も重宝しました。

チャットワーク – iPhone/iPad版 App

カテゴリ: 仕事効率化

価格: 無料

Googleハングアウト
テキストのみでは想いが伝わらないこともあるので定期的に対面でミーティングをしています。
とはいえ、実際会うわけではなくネット上で。
先ほど上げた「Chatwork」も動画チャット機能が加わり使用しましたが
海外の複数のスタッフとも安定したやりとりができる「Googleハングアウト」を普段から活用しています。
*Google+のアカウントを使用します

Google+ App

カテゴリ: ソーシャルネットワーキング

価格: 無料

BASE
気軽にECサイトを立ち上げられる「BASE」
今回は実験的に、自分を応援していただくサイトを立ち上げました。
* プライズに応じて現地からお土産や、旅のメルマガを送るという試み
http://moyulog.thebase.in/

旅中の売上は47,000円。
実際、自転車で走っている間にも売上が発生する仕組みは作っておきたかったので、
金額的には実験成功とは言えませんが、個人的にはとても面白かったです。
(まだメルマガ希望は受け付けています)

スクリーンショット 2013-06-03 21.48.24

 

Airbnb
東京にいる間に空く自分の部屋を有効活用するために、
部屋を貸す・借りるをマッチングするサービス「Airbnb」も使いました。
ユーザーの約9割が外国人なので、英語ができるとより使えるサービスです。

売上は3万円ほど。もっと活用しようと思えばできましたが、
外国人の方とはいろいろトラブルになりそうなこともあり途中から利用を控えました。
本音を言うと、自転車こいでいる最中に英語でのやりとりは予想以上に疲れました…(笑)

Airbnb App

カテゴリ: 旅行

価格: 無料

Zaim
支出を管理する上で活用したのが「Zaim」。
iPhoneでレシートを撮影すれば金額を読み取り記録してくれるという優れ機能が、
何かとやることの多い旅中には重宝しました。
Webサイトと同期できる点も支出を管理しやすかったです。

家計簿Zaim レシート読取も無料・簡単にお金を節約 App

カテゴリ: ファイナンス

価格: 無料

【番外編】
自転車NAVITIME
ビジネスパーソンにはおなじみ「ナビタイム」が出している「自転車向けアプリ」。
目的地までの距離や坂の多さなどが計算できるので、
「あと2時間20キロ走った先の◯◯市で仕事タイム30分とれば、夜19時までに宿につける」
といった戦略的な計算ができ助かりました。

自転車NAVITIME  App

カテゴリ: ナビゲーション

価格: ¥350

3 ITデバイス

■iPhone5・iPhone4
できるだけ身軽でシンプルな旅にしたかったので、iPhoneが1番重宝しました。
普段使っているのは5ですが、
電池の節約を考え、地図やソーシャルメディアの確認は4で行なうなど使い分けをしました。

■Macbook Air
今回の旅では私用のAir(11インチ)を持参しました。
普段の業務ではMac2台でデュアルディスプレイ
+私用のAirを使っているのでデザイン業務などの生産性は大幅に落ちましたが、
この携帯性はやはり神レベルです。

■iPad
Airの電池の持ちも考え私用の「iPad」も念のため持参しましたが、
ほとんど使いませんでした。
今回の旅では、どの街でも意外と電源確保ができました。

■HyperJuice
電源が確保できない場合を想定し持参したのが「HyperJuice」。
「Macbook Air」など大型デバイスにも給電できる優れもの。
結果的に電源の確保はうまくいったのであまり使用しませんでしたが、
電源がバックの中にあるという安心感はとても大きかったです。

【番外編】
■ タコ足付き延長コード、LANコネクターUSB
世界一周経験者で人気ブログ「hibilog」を運営している青木優くんに旅前に会って、
旅に必須のアイテムなどをヒアリングしました。
その中で何気に約に立ったのが上記2つ。
部屋にコンセントが一つしかないことや、
有線LANがあってもWi-fiが無いホテルなどでは地味に重宝しました。

■ 携帯ケース
自転車旅なのでiPhoneを守る耐落下・防水機能がある
頑丈な携帯ケースとしてセレクトしたのが
「OtterBox Armor for iPhone 5」
最初はゴツ過ぎと感じましたが、かなり使えるアイテムでした。

■ 一眼レフカメラ
最初はiPhoneだけで写真を撮ろうかと思いましたが(自転車移動中の携帯性を考え)
東北・北海道の雄大な景色はやっぱり一眼レフがあった方がいいですね。

4 場所

以前、鹿児島県佐多岬まで自転車旅をした際は、9割野宿か友人の家でした。
今回は8割、民宿やホテルに泊まりました。
(とはいっても北海道は、1泊200円から1000円くらいのライダーズハウスという安宿が多いのでだいぶ節約できました)

宿には100%電源がありました。
また東北の被災地で被害が大きかったエリアや北海道の山奥をのぞけば
ほぼWi-Fi(主にiPhone5のテザリング)が繋がりました。

また、都心ではだいぶ市民権を得てきた「コワーキングスペース」が
東北・北海道でもここ1〜2年で増えてきたようです。

今回、特にお世話になったのが以下の6カ所。
仕事はもちろん進みましたが、それ以上に管理人の方や、その土地の方々と触れ合うことにより有益な情報を得る場としてとても活用できました。

【仙台】

ソシラボ
ドロップイン(1日だけ仕事で利用すること)100円と、東京と比べると破格の安さ。
夜はイベントやセミナーも多く開催しているようです。

Cloud Garden

仙台駅からアクセス抜群!テラスもあり
天気のいい日は外でお仕事ができる…なんて最高ですね。
雰囲気が気持ちのよいコワーキングスペースでした。
ドロップイン1日800円

【石巻】

ヤフー石巻復興ベース
yahoo!の宮城県石巻オフィス。
ITを駆使して被災地石巻の復興も支援する拠点になっており、利用料は無料。
セキュリティが強固な東京ミッドタウンのyahoo本社では考えられない
誰でも気軽に入って交流できるスペースとして、とても心地よい空間でした。
今年の11月には石巻で自転車レースも企画しています。
個人的にも応援!
「ツール・ド・東北2013」

IRORI石巻

誰でも無料で利用できるビジネスカフェ。
東京からきたIT企業の社員の方や
地元の住民の方まで気軽に交流ができて
色々な情報を仕入れることができました。
また震災前から空家だった部屋をリノベーションして
ゲストハウスにした復興民泊なども運営しており
私も滞在先として利用しました。
IRORI石巻利用料金:無料
復興民泊利用料金:一日2300円/人

【札幌】

Garage labs
「インターネットを利用したビジネスで、北海道に雇用を生み出すグローバル企業の創出」
を目的とした北海道初のコワーキングスペース。
私もIT業界のはしっこで働いているので無料で利用できました。

また、利用者の方に誘われて夜は札幌のAppleコミュニティに参加しました。
開発者や有名ブロガー、Apple製品愛好家など様々な人が集まるなど
イベントへの参加の敷居はなるべく下げながら
団結力(地元コミュニティ意識の高さ)を感じました。
東京から来た好奇心旺盛な青年(私)でも快く迎えてくれてありがたかったです。

Coworking Cafe 36
こちらはコワーキングスペースならぬ、コワーキングカフェ。
Wi-fiや電源の他、会議室なども備えたカフェで、夜はバーにも早変わり。
イベントなども頻繁に開催しているようです。

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5 時間

普段の仕事はどちらかというと、夜型です。
ただ、旅中はほぼ毎日50キロ〜150キロ自転車で走ったあと
東北・北海道でその土地の美味しいご飯を食べ、
21時頃から「さー仕事!」と気持ちを切り替えるのは至難の技でした。

そのため、夜はクリエイティブ業務、
朝早く起きて作業系の業務と切り分けて仕事をしました。
正直、曜日の感覚はあまりなかったのですが
クライアントの問い合わせがこない土・日・祝日は走り多め
平日は仕事多めでトータル1日3〜5時間を仕事に充てました。
(平日1日8時間労働ではなく、世の中の休日も仕事に充てる期間限定エブリディ短時間ワーキングスタイルは自分にあっていました)

また自転車で走行中も
自分への「タスク」があると
クライアントやスタッフからiPhoneの「Chatwork」アプリに通知が入るので
5分以内に終わるタスクなら休憩や昼食時にMacを開いて対応しました。

山奥や原っぱでのエクストリームワーキングもかなり楽しんでしまいました。
関係者の皆様、すみません。

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6 関係者の協力

私の場合、ライティングなどは業務を積み重ねて売上を上げていく
労働集約型のワークスタイルを主にしていますが
決して1人ではできませんでした。
多くの関係者の皆様に感謝です!

U23
「ANYTIME, ANYWHERE, ANYBODY」を掲げ、未来の働き方を推奨しています。
*私は10年前の創業時(留学時代)から関わっているカナダ専門の留学エージェントです

スゴログ
2年前共同創業した、ソーシャルメディアマーケィング領域を強みにしている会社。
代表の中島も自転車乗りで、現在自転車の駐輪スペースの問題を解決するサービス立ち上げに取り組んでいます。

ソーシャルメディアを中心としたコンテンツの企画・制作・運用まで、
何かご要望がありましたら気軽にお問い合わせください。

rinproject
今回、物品提供スポンサーとしてプロジェクトに協力していただきました。
頭を守るカスクや、自転車の後ろに置く鞄、サイクリング用手袋にズボンなど
とてもイケているアイテムをご提供いただきました。
http://rinprojectnews.blogspot.jp/2013/05/blog-post_6.html

■ライター陣、代理店や媒体社
今回の旅中に案件をいただいたり
案件を請けてくれた関係者には本当に感謝しています。
1人旅でしたが、独りではなく色々な人に支えられた旅でした。

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7  その他

今回はお金の話を中心にしましたが
最後に3点だけ伝えたいことがあります。

■ 旅と仕事は相性がいい

「旅に出てまで仕事のことを考えるなんてナンセンス!
何もかも忘れて非日常を楽しみたいの!!」

という声があるのもわかります。
自分も友達やパートナーと旅にでていればそうするでしょう。

ただ今回は、仕事という目的があったおかげで
すごいメリハリのある旅ができたなと感じています。
雄大な景色や面白い人にあって
ほぼストレスフリーな毎日でしたし
そんな精神状態で取り組む仕事もとてもクリエイティブでした。

高城剛氏の言葉を借りると「アイデアの数は移動距離に比例する」とありますが
自転車をこいでいる最中は次々とアイデアが浮かんできました。
(そりゃ毎日8時間くらいサイクリングしていれば、
いろいろ考えないと暇になってしまうということもありますが…)

また、日本人的感覚からいうと
仕事もしないで1ヶ月間も旅をしていると
だんだん罪悪感が芽生えてくるのではと思いました。
旅先で仕事して結果も残せばあまり文句言われないだろう…
という気持ちも心の片隅にあったのは事実です。

■ ロールモデル・仲間・サポーター

何かにチャレンジする際、
ロールモデル・仲間・サポーターとなるようなヒトを
揃えると成功のチャンスが広がる。
そう思いませんか?

今回のプロジェクトでも、
旅をしながら仕事するって面白そうだけど
実現している人(ロールモデル)って少ないと感じたことも
自らチャレンジしようと思ったきっかけでした。

実際、まだ職業は限定感がありますが、
まずはこんな自分でもできるというところを知っていただきたかったですし、
次はサポーターとしてもそういった活動を応援したいと思っています。

特にライターなどクリエイティブ系の職種の方たちの「HUB」
としてライフスタイルも含め支援していくのは、私の目標でもあります。

■ “心のふるえる瞬間”の体験はプライスレス

人それぞれの価値観にもよりますが、
「心がふるえる体験」の多さは
「人生の豊かさ」に比例すると私は思っています。

その上で、旅中は何回も
Awesome!!(日本語訳:スゲーー!!)
と叫ぶような景色や人に出会う経験ができたのは、一生の宝物です。

これは売上に換算できないプライスレスな価値であり
ビジネスをする上でも
今後もこの感情をお客様やユーザーに提供できるようなプロジェクトを仕掛けていきたいと感じています。

さて…
旅×仕事、してみたくなりましたか?

最後に1つだけアドバイスをさせていただくと
自転車で旅をしながら仕事をするのはオススメしません。
疲れますw

 

【写真まとめ】

【関東〜東北編】東京発、自転車で東北被災地訪問

【北海道編】自転車で日本最北端の地まで+α

 

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