【神話と伝説の地を辿る旅】日本遺産「西都原古墳群」を自転車散走

ストーリーのある旅って素敵ですよね。

出会いあり、ハプニングあり、感動あり……

みたいな、誰かに伝えたくなるような旅。

今回ご紹介するのは、神のストーリーが代々語り継がれている地、宮崎県西都。

古事記や日本書紀に記されている多くの神話や伝説が残る場所です。

そんな地を、いつものように!? ”自転車”で走ってきたのでご紹介します。

やってきました、宮崎県。初日は「神楽」へ

ぼくは自転車旅が好きで、

47都道府県を全て回って

グルメ、絶景、観光スポットなどをたっぷり堪能してきました。

そして、素敵なコンテンツに出会うたびに、

それができた背景=ストーリーに好奇心をくすぐられることが多くあります。

人を呼ぶのが得意なマーケーターが仕掛けたビジネス要素が強いものもあれば

その土地に代々伝わる文化になっているものまで、様々。

今回訪れた宮崎県西都は

1300年以上前に描かれた古事記や日本書紀の舞台になっている場所。

どんなストーリーに出会えるかなぁとワクワクしたながら

到着した日の夜には、早速「神楽」を見に行きました。

神楽とは、日本の神道の神事において神に奉納するため奏される歌舞で

今回訪れた「銀鏡神楽」は宮崎県内の神楽で初めて国の重要無形民俗文化財(登録名は「米良神楽」)に指定されたもの。

しかも銀鏡神楽は1年に1回、今回訪れた12月のこの時期だけ祭礼で演じられます。

この日、宿に戻ったのは深夜の2時頃。

一言では表現できない、圧倒的な体験に酔いしれた夜でした。

自転車で日本遺産「西都原古墳群」を回る

平成30年5月24日(木)、文化庁の日本遺産に、西都市、宮崎市、新富町の2市1町が申請した「古代人のモニュメント-台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観-」が認定されました。

そう。歴史の教科書などで見たことのある、あの古墳ですね。

次の日は朝から、そんなエリアを自転車で「散走」してみました。

散走とは……以下、oveのオフィシャルサイトより

「散走」(さんそう)。それは、散歩感覚で自転車を走らせ、
その場所、その時間ならではの出会いや発見を愉しむ
ひとつのスタイルです。早く走ることが目的なのではなく、
ゆっくりとペダルをこぎ進むそのプロセスこそ散走の醍醐味。
暮らしにささやかな刺激をもたらすこの散走を、あなたの日常にも。
http://www.ove-web.com/sanso/

散歩のように自転車で走ると、街の魅力がよりわかったり、すれ違う人と交流があったりと、ぼく自身もとても好きな自転車のスタイルなんですが、それを今日は古墳を舞台に! ワクワク。

早朝、今回の散走を企画された「サイクランドおくぐち」に集合。

地域のHUBになっているようなアットホームな自転車ショップで、オーナーの奥口さんはじめスタッフの方も気さくでとても素敵な場所でした。自転車乗る人からすると、こういった店が地元にあるととても安心ですね。

オーナーの奥口さん

さて、スタート前にコースをチェックします。

今回はなんとeBike(スポーツバイク仕様の電動アシスト自転車)を用意していただき軽めの10kmほどのコースを走ります。

以前から気になっていた「BESV

速度を手元で簡単に調整できて、坂道もグイグイ登ります。

天気も快晴! さっそくスタート。ここからは写真多めで紹介します。

コースは神話の道「記紀の道(ききのみち)」。ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメにまつわる恋の物語の道を自転車で巡るなんて、ロマンチックですね。

この二人の神話の舞台を走ります。

まずは、縁結びの神様がいるパワースポット「都萬神社」へ。

いました!女神さま。ここからはボランティアガイドの竹之下さんに西都を案内していただきます。

「都萬神社」は、日本で最も古いと言われる「古事記」の中で、邇邇芸命と木花開耶姫命が、日本初の「結婚式(婚礼儀式)」を行った場所と言われています。よく見ると、この神社が神紋は山桜なんですね。わかりますか?屋根の上にちょこんと、かわいい。

境内にある樹齢約1,200年の国指定天然記念物の「妻のクス」。中は空洞になっていますが生きていて、迫力がすごい!

「願いを通す」と言われている千年楠の洞洞木(どうどうぼく)は、もちろん通ります。

神社を後にして次の目的地へ。自転車でゆっくり走ると、風や匂いを感じながら景色を堪能できて、いつもよりリラックスできる気がします。

緑の中を抜けて次の目的地「稚児が池」に着きました。池のはん濫から村を救った少年「長千代丸」が埋められているという伝説が残っています。大空の下だと特に水が綺麗! 昔は泥水だったみたいですが、だいぶ澄んできたようです。

竹之下さんのトークもだんだんとヒートアップ。ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメにまつわるエピソードがある場所が点在していて、解説を聞いてから見ると、景色がまた違って見える不思議。

この透き通った池も、コノハナサクヤヒメから生まれた赤ちゃんを洗った伝説の池。神話の世界は深いですね。

そして、ところどころに鬼が。神話には欠かせない存在です。実在したかしてないかは、伝説ですからね。信じるか信じないかはあなた次第。

と、言っているうちに古墳エリアに向けて祐一の上り坂。eBkieは坂道をもろともせず、楽々登れます。性別や体力や年齢を問わず一緒に走れるeBkieの魅力を感じました。

で、着きました!「西都原古墳群」写真の後ろにあるこん盛りした丘も古墳の1つです↓

天気がよくて気持ちいい!そんな中、古墳に入ってみます。こちらは「鬼の窟」。西都原古墳群内で唯一、埋葬施設に横穴式石室を採用しています。

古墳の中はこんな感じです。こんな大きい石を組み立てるなんて、鬼の力ですね。すごい。

西都原古墳群の大きさは九州一の規模を誇ります。上から見るとわかりやすいのですが、空は飛べません。さらには女狭穂塚(めさほづか)と男狭穂塚(おさほづか)の中には入れません。このようにオブジェで確認するだけですが、昔の人はなんでこんな大きなお墓を作ったんだろうと妄想を働かせるのも楽しいですよ。春は菜の花と桜に囲まれた古墳群も見られるそうなので、自然と一体となったお墓なんですね。

まとめ

古墳を眺めたあとは、スタート地点まで自転車で戻ります。西都の一部コースはブルーラインが引かれており、自転車が安全に走れるよう道が整えられています。

自転車専用道もあるので、晴れた日に仲間と散走するにはぴったりの場所ですね。

ということで1泊2日の西都散走トリップ。実は今まで宮崎には自転車でしか来たことがなかったのですが(南北を横断しました)、料理は美味しいし、年中温暖な気候だし、自然や歴史なども見応え十分なとても素敵な場所だと感じていました。

今回、ゆっくり自転車で走りながらよりその良さを体感できました。ぜひ皆さんも宮崎を散走してみませんか?

 

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