苦しくなったら「ありがとう」を言う。実業家の本田直之さんと登山家の栗城史多さんイベントレポート #mobilebohemian

Apple表参道で開催された、実業家の本田直之さんと登山家の栗城史多さんの講演会。

二人の話を講演会などで聞くのは初めてではなく、特に本田直之さんに関しては、ライターとしてインタビューをさせていただいたこともありました。

人生は壮大な実験だ。「本田直之」が提案する、新しい生き方とは

また、昨年トライアスロンを始めたことによりホノルルでお会いする機会もあり、個人的にも、そのライフスタイルから大きな刺激を受けている方の一人です。

さて、今回はAppleで行われるイベントということもあり、Applepayやヘルスケアアプリの紹介も兼ねて話題が展開されました。個人的にはガジェットやアプリの話は大好きなのでとても参考になりましたが、今回は、講演の中にあった話題の1つである「苦しさとの向き合い方」について紹介したいと思います。

※このイベントは録音禁止だったため覚えている範囲で記載させていただくことをご了承ください。

苦しみと喜びは振り子の関係にある

栗城さん
ぼくは世界最高峰の山、エベレストに何回も挑戦しています。でも、エベレストって登ろうと思えば登れる人も多い。今まで8000人くらい登っているし、登りやすい春は登山者渋滞までできる。

でも、僕は無酸素で登るので渋滞にはまったら息が続かない。なので、人があまり登らない秋に登るんです。秋は何がすごいかって、爆風が吹き荒れているんです。ジェットストリームって言うんですが、風速30m以上の風がおさまったタイミングでアタックをかけるんです。しかも、酸素は地上の1/3くらい。

登るのは、めちゃくちゃ苦しいんです。でも、こんな時は「ありがとう」と言うことにしているんです。

本田さん
それは、なぜ?
栗城さん
自然に戦っても勝てないし、感謝した方が苦しみがなくなっていくんです。あと、ぼくは苦しみと喜びは振り子の関係にあると思っていて、こんな大変な思いをしてやり遂げるから喜びもきっと大きいんだと感じています。
本田さん
たしかに、ぼくもトライアストンの中でも距離が長いアイアンマンという過酷なレースをしているからわかるんだけど、走っている時はすごい辛いわけ。スイムと自転車が終わった後に、42.195km走るので、最初から早く終わらないかなぁって思っちゃう笑。ただ、このレースに出れる健康な体に感謝したり、出たくても出れない人もたくさんいるし、サポートしてくれるボランティアや運営の方もいっぱいいるしとか考えると、苦しくなってもありがとうという気持ちになる。そう思って走っていると、心が楽になるんだよね。
栗城さん
以前、「栗城の体を調べよう」という企画があったんですが、僕の体は一般の方と比べても普通なんですよ。ただ、脳みその使い方が素晴らしいと言われました。けっこう過酷な実験中何を考えているのかと聞かれたんですが、その時も「ありがとう」と感謝していたんですね。

大変な時は脳みそが苦しんでいるだけかもしれないので、ありがとうと言ってみるといいかもしれません。

本田さん
ぼくも、もうすぐ50歳なんで運動できるだけでもありがたいなぁと思うね。

と、このやり取りはイベントの冒頭5分くらいなんですが……印象に残ったのでまとめました。

より良く生きるために「ありがとう」を言う

私も自転車旅にしょっちゅう行くので、峠の坂道を登る時や、雨の中を走る時は、辛くて辛くてしょうがないという経験を多くしています。でも、やっぱりそんな思いをして登った坂の上で見る景色や、下りの爽快感、自分の足で乗り越えたという達成感を味わえるので、登っている最中もありがとうという気持ちになることがあります。半ばやけくそですが笑。

もちろん普段の生活でも、それはいえることかもしれません。辛いこと、大変なことがあっても、その状況に「ありがとう」と言ってみる。そうすれば、心がフワッと楽になったり、ハードルを乗り越えた時に得られる感情が大きかったり……。よりよく生きるために試してみてはいかがでしょうか?

 

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